【2026年版】仕事はあるのに人がいない――建設業界の人手不足はなぜ解消しないのか?│若者が集まり、選ばれ続ける建設会社になるための企業ブランディング戦略

はじめに

「社長、仕事はどうですか?」

そう聞くと、多くの建設会社の経営者は昔とはまったく違う答えを返すようになりました。

ひと昔前であれば、「なかなか仕事がないね」「受注が厳しいね」という話になったものですが、最近はそうではありません。

「ありがたいことに仕事はあるんだよ。でも人がいないんだよね」。そんな言葉を耳にする機会が明らかに増えています。

実際に現場へ足を運び、社長や職長、現場監督の話を聞いていると、仕事がなくて困っているというよりも、人がいないことで困っている会社のほうが圧倒的に多くなっています。見積依頼は来る。紹介もある。地域の評判も悪くない。

しかし受注したくても職人が足りない。現場監督が足りない。ベテランが引退したあとを任せられる若手が育っていない。その結果、本来であれば利益につながるはずの仕事を断らざるを得なくなっているのです。

私は企業ブランディングの支援を行う中で、さまざまな業界の経営者と話をする機会がありますが、ここ数年ほど建設業界の危機感が強まっている業界はそう多くありません。

それもそのはずです。建設業界は今、「仕事を取る競争」から「人を確保する競争」へと完全に時代が変わってしまったからです。

しかし私は、この問題を単純に「少子化だから仕方ない」で終わらせるべきではないと思っています。なぜなら、同じ地域でも若手が毎年入社している会社が存在するからです。同じような規模なのに応募が集まる会社がある。社員の平均年齢が若返っている会社もある。一方で、何年も若手採用ができていない会社もある。この差はいったい何なのでしょうか。

給料だけでは説明できません。休日だけでも説明できません。福利厚生だけでも説明できません。もちろんそれらも重要ですが、それだけで若者が会社を選ぶ時代ではなくなっています。今の若者は、もっと違うものを見ています。そして多くの経営者が気付いていないところで、その会社が選ばれるかどうかを判断しています。

この記事では、建設業界の人手不足を単なる採用問題としてではなく、企業ブランディングの問題として捉え直していきます。

なぜ若者が来ないのか。

なぜ同じ地域でも採用できる会社とできない会社があるのか。

そしてどうすれば若者から選ばれ、仕事が軌道に乗り、10年後も地域から必要とされる会社になれるのか。

その答えを、できる限り具体的に掘り下げていきたいと思います。


第1章 建設業界は本当に人手不足なのか――まず経営者が考え直すべきこと

建設業界の人手不足について話をすると、多くの経営者はまず「最近の若い人は建設業をやりたがらないからね」と言います。

確かに昔に比べると、高校卒業後に建設会社へ就職する若者は減っています。しかし私は、その考え方自体が人手不足解決を遠ざけている原因の一つではないかと思っています。

少し冷静に考えてみてください。

若者そのものがいなくなったわけではありません。高校生もいます。専門学校生もいます。大学生もいます。新卒採用を続けている企業もあります。実際に製造業では若手採用に成功している会社がありますし、警察官や消防士、自衛隊などにも毎年多くの若者が応募しています。つまり若者が働きたくないわけではないのです。

ではなぜ建設業界だけが苦戦しているのでしょうか。

私はその答えを考えるとき、経営者自身が18歳の高校生になったつもりで会社を見てみることが大切だと思っています。進路指導室で求人票をもらった高校生は、まず何をするでしょうか。昔であれば先生の話を聞いて終わりだったかもしれません。しかし今は違います。まずスマートフォンで会社名を検索します。

ホームページを見ます。Googleマップを見ます。口コミを見ます。Instagramを見ます。YouTubeを見ます。つまり求人票を見る前に、その会社の情報を調べるのです。そしてその時点で、「この会社は応募候補に入る」「この会社はやめておこう」という判断が始まっています。

ところが多くの建設会社は、その最初の審査にすら気付いていません。

ホームページは10年前に作ったまま更新されていない。

社員紹介もない。

現場写真も少ない。

社長がどんな人なのかも分からない。

採用ページを開いても募集要項が書いてあるだけ。

これでは若者から見れば、応募したいかどうか以前の問題です。会社の中身がまったく見えないのです。

考えてみてください。皆さん自身も、初めて行く飲食店を探すときは口コミを見るはずです。美容室を探すときは店内の写真を見るはずです。ホテルを予約するときもレビューを見るはずです。それなのに人生を左右する就職先だけ、何も調べずに決めるでしょうか。そんなことはありません。むしろ若者たちは私たちが思っている以上に慎重に会社を見ています。

ここで重要なのは、若者は建設業を見ているのではなく、「その会社」を見ているということです。実際に採用がうまくいっている建設会社を調べると、面白いほど共通点があります。それは必ずしも大企業ではないということです。地元密着の会社もあります。社員数20人程度の会社もあります。しかしそうした会社は、自分たちがどんな会社なのかを外に向かって発信しています。

社員の顔が見える。若手社員の声が載っている。現場の雰囲気が分かる。資格取得の様子が紹介されている。社長の考え方が発信されている。つまり会社に人間味があるのです。

今の若者は、給料だけで会社を選ぶ時代ではありません。誰と働くのか。どんな雰囲気なのか。どんな未来が待っているのか。そうしたことを重視しています。

私はこれまで多くの企業を見てきましたが、人が集まらない会社ほど「うちは技術で勝負しているから」と言います。しかし求職者は技術を見て応募するわけではありません。技術力は入社してから分かるものです。その前に見ているのは安心感です。この会社なら大丈夫そうだ。この人たちとなら働いてみたい。そんな感情が応募につながるのです。

つまり建設業界の人手不足は、単なる労働人口減少の問題ではありません。会社の魅力が伝わっていない問題でもあります。そして私は、この部分を改善できる会社こそが今後10年の勝ち組になると思っています。なぜなら、技術力だけでは差がつきにくくなった時代において、最後に選ばれる理由になるのは「どんな会社なのか」というブランドだからです。

建設業界は今、大きな転換点に立っています。仕事がない時代ではありません。人が来ない時代です。そして人が来ない時代だからこそ、会社の見せ方ひとつで未来が大きく変わる可能性を秘めているのです。

第2章 若者は建設業を嫌っていない――親と高校生が本当に見ているポイントとは

建設業界の採用について話をしていると、「最近の若い人は楽な仕事ばかり探しているからね」という言葉を耳にすることがあります。

しかし私は、その考え方は現実と少しズレていると思っています。なぜなら、実際には体を動かす仕事を希望している若者は今でも存在するからです。ものづくりが好きな人もいます。重機に興味がある人もいます。大きな建物を造る仕事に憧れる人もいます。地域のインフラを支える仕事に魅力を感じる人もいます。

ではなぜ応募しないのでしょうか。

その答えを知るためには、まず高校生本人だけではなく、その家族の視点で考える必要があります。

建設会社の経営者は意外と見落としがちですが、高校生の就職には親の存在が大きく関わっています。

特に地方では、進路について親へ相談する家庭が今でも多くあります。

そして親は、自分の子どもが働く会社について非常に慎重に調べています。

例えば、高校生がある建設会社へ興味を持ったとします。するとその夜、自宅でこんな会話が始まります。

「この会社どう思う?」

「どんな会社なの?」

「休みはあるの?」

「社長さんはどんな人なの?」

「危なくないの?」

「将来大丈夫なの?」

ここで親が安心できれば、応募への後押しになります。しかし不安が残れば、「他も見てみたら?」という言葉になります。

私は実際には、この親の一言が進路を大きく左右しているケースは少なくないと思っています。

ところが多くの建設会社は、採用ページを作るときに求職者本人しか見ていません。

本当に見るべき相手は、求職者本人だけではなく、その家族なのです。

例えばホームページに若手社員の成長事例が載っていたらどうでしょうか。

「18歳で入社し、現在24歳。施工管理技士の資格を取得し、後輩指導も担当しています。」という具体的なストーリーがあるだけで、親の安心感は大きく変わります。さらに資格取得支援制度や有給休暇取得率、育成体制まで見えるようになっていれば、「この会社なら大丈夫かもしれない」と感じてもらえるのです。

ここで考えていただきたいのは、自社のホームページを初めて見る高校生の母親になったつもりで見直してみることです。会社概要だけを見て安心できるでしょうか。施工実績だけを見て安心できるでしょうか。おそらく難しいはずです。

実際に応募が集まる会社は、社員を紹介するのが上手です。しかも形式的な社員紹介ではありません。「入社して最初に失敗したこと」「先輩に助けられたこと」「休日の過ごし方」「仕事を続けている理由」など、人柄が伝わる内容を発信しています。求職者は仕事内容だけではなく、一緒に働く人を見ているからです。

私は企業ブランディングの仕事をしていて強く感じるのですが、人は会社へ応募するのではありません。人に応募しているのです。

社長がどんな人なのか。

先輩社員はどんな人なのか。

会社の雰囲気はどうなのか。

ここが見えなければ応募は増えません。

逆に言えば、ここが見えるだけで応募は大きく変わります。

さらに若者が見ているのは、「将来の姿」です。今の仕事だけを見ているわけではありません。この会社に入ったら5年後どうなるのか。10年後どうなるのか。給料はどう上がるのか。資格は取れるのか。現場監督になれるのか。独立できるのか。そうした未来を見ています。

ところが多くの採用ページは、「募集職種」「給与」「休日」しか書いてありません。これでは未来が見えません。未来が見えない会社に人生を預けようと思う若者はいないのです。

例えば、「入社1年目」「入社3年目」「入社5年目」のモデルケースを掲載するだけでも印象は変わります。入社1年目は先輩について現場を学ぶ。3年目で資格取得。5年目で現場を任される。このような成長の道筋が見えると、若者は自分の未来を想像しやすくなります。

私はここに建設業界の大きなチャンスがあると思っています。

なぜなら、建設業は本来、成長が分かりやすい業界だからです。資格がある。技術が身につく。経験が財産になる。手に職がつく。これは他業界にはない強みです。しかし多くの会社は、その強みをうまく伝えられていません。

宝物を持っているのに、宝箱を閉じたままにしている状態なのです。

だから私は、建設業界の採用問題は求人広告の問題ではなく、伝え方の問題だと思っています。若者が建設業を嫌っているのではありません。建設業の魅力が伝わっていないだけなのです。

そして、その魅力を伝えることこそが企業ブランディングの第一歩になります。

第3章 求人広告に何百万円かけても人が来ない会社の共通点

「求人広告へお金をかけているのに応募が来ないんです。」

これは建設会社の経営者から本当によく聞く相談です。

  • 求人サイトへ掲載した。
  • 人材紹介会社にも依頼した。
  • 採用動画も作った。
  • それでも応募が来ない。
  • ようやく面接まで進んでも辞退される。
  • 採用できたとしても長続きしない。

そんな状況に頭を抱えている会社は決して少なくありません。

しかし私は、その話を聞くたびに同じことを考えます。

それは、採用活動そのものに問題があるのではなく、その前段階にある「会社の見え方」に問題があるのではないかと。

言い換えれば、応募が来ない原因は求人広告ではなく、会社そのものの魅力が伝わっていないことにあるのです。

例えば、高校生でも転職希望者でも、求人広告を見た瞬間に応募を決める人はほとんどいません。

興味を持ったらまず会社名を検索します。ホームページを見ます。Googleマップを見ます。口コミを見ます。SNSを見ます。そのうえで、「この会社なら応募してみよう」と思うか、「なんとなく不安だからやめておこう」と思うかを判断しています。

つまり求人広告は入口に過ぎません。

本当の採用活動は検索された瞬間から始まっているのです。

ところが多くの建設会社は、この事実に気付いていません。広告へ何十万円、何百万円とかける一方で、自社ホームページは何年も更新していない。社員紹介もない。現場の様子も分からない。社長の考え方も見えない。それでは求職者にとって判断材料がありません。

実際に私は、応募が集まらない会社のホームページを見る機会がありますが、驚くほど共通点があります。

それは「会社目線」で作られていることです。

施工実績。会社沿革。保有資格。保有車両。確かにそれらも大切です。

しかし求職者が知りたいのはそこではありません。

求職者は、

  • 「どんな人たちが働いているのか」
  • 「自分はここで成長できるのか」
  • 「安心して働けるのか」

を知りたいのです。

例えば施工実績が何百件載っていても、社員の顔が一人も出てこない会社があります。現場写真はたくさんあるのに、働く人の表情がまったく見えない会社もあります。これでは求職者の不安は解消されません。

どれだけ立派な工事をしていても、「そこで働く自分」を想像できなければ応募にはつながらないのです。

一方で、採用に成功している会社はまったく違います。

若手社員のインタビューがある。入社のきっかけが書かれている。失敗談も紹介されている。先輩との関係性も見える。休日の過ごし方まで分かる。

つまり、会社ではなく「人」が見えるのです。そして人が見える会社には、人が集まります。

私は企業ブランディングの仕事をしていて、「会社の魅力を伝えること」と「会社を良く見せること」はまったく違うと思っています。

良く見せようとすると嘘っぽくなります。しかし魅力を伝えようとすると、その会社らしさが出てきます。求職者が知りたいのは完璧な会社ではありません。自分が安心して働ける会社なのです。

だからこそ、これからの建設会社は求人広告へ予算を投入する前に、自社の魅力を整理する必要があります。

なぜ社員が辞めないのか。なぜ取引先から信頼されているのか。どんな人が活躍しているのか。どんな未来を目指しているのか。それらを言葉にし、発信することができれば、採用活動は大きく変わります。

私はこれからの時代、求人広告だけで採用できる会社はますます少なくなると思っています。

なぜなら若者は募集要項を見ているのではなく、会社そのものを見ているからです。

そして会社そのものに魅力を感じてもらえたとき、初めて応募という行動につながるのです。

第4章 毎年若手が入る建設会社は何をしているのか――成功している会社には共通点がある

私はこれまでさまざまな業界の企業ブランディング支援に携わってきましたが、建設業界ほど会社によって採用力の差が大きい業界は少ないと感じています。

同じ市内にあり、同じような工事を行い、社員数も似ている。

それなのに片方は毎年新卒が入り、もう片方は何年も応募が来ない。

この差はいったい何なのでしょうか。

実は採用に成功している会社には、驚くほど共通点があります。それは特別な広告予算を持っていることでも、有名企業であることでもありません。

むしろ地域密着型の中小企業にこそ成功事例は多くあります。

彼らは「採用活動」をしているというより、「会社の魅力を伝える活動」を続けているのです。

例えば、ある建設会社では毎週一回、現場の様子をホームページやSNSへ掲載しています。ただし工事写真だけではありません。

  • 若手社員が資格試験に合格したこと
  • 先輩が後輩へ指導している様子
  • 地域清掃へ参加したこと
  • 社員旅行や懇親会の様子

なども発信しています。

すると求職者は自然と会社の雰囲気を知ることができます。

ここで大切なのは、「良く見せよう」としないことです。

若者は広告のような発信を嫌います。

完璧な会社を見せるよりも、人間らしい会社を見せたほうが信頼されます。失敗談もある。苦労もある。しかし仲間がいる。助け合う文化がある。そうした現実のほうが共感されるのです。

また、採用に成功している会社は社長が表に出ています。昔の建設業界では、社長が前面に出ることを好まないケースもありました。

しかし今は違います。

若者は会社ではなく人を見ています。

社長がどんな考えを持ち、どんな未来を描いているのかを知りたがっているのです。

私は建設会社のホームページを見るとき、必ず代表挨拶を確認します。

しかし多くの会社は、「地域社会へ貢献します」「安全第一で施工します」というどこかで見たような文章ばかりです。

これでは社長の人柄は伝わりません。

本当に応募が集まる会社は違います。

なぜ会社を継いだのか。どんな苦労があったのか。どんな社員と働きたいのか。どんな未来を目指しているのか。

そうした想いを自分の言葉で語っています。だから求職者も共感するのです。

さらに成功している会社は、社員を主役にしています。

会社を支えているのは社長ではありません。現場で働く社員です。

だから若手社員のインタビューを載せる。ベテラン社員の想いを載せる。女性社員の活躍を紹介する。

そうすることで、「自分もここで働けるかもしれない」と求職者が感じられるようになります。

もう一つ重要なのは、高校との関係づくりです。

採用が安定している建設会社の多くは、進路指導の先生との関係を大切にしています。会社見学会を開催する。職場体験を受け入れる。先生へ会社の近況を伝える。

こうした地道な活動を何年も続けています。

採用はある日突然成功するものではありません。

信用の積み重ねです。

建設業界ほど、その積み重ねが結果へ直結する業界もありません。

第5章 10年後も選ばれる建設会社になるための企業ブランディング戦略

ここまで読んでいただいた経営者の方の中には、「結局はホームページやSNSを頑張ればいいのか」と感じた方もいるかもしれません。

しかし私は、それは少し違うと思っています。ホームページもSNSも大切です。

しかしそれらはあくまで手段であって、本質ではありません。

本当に重要なのは、自社がどんな会社なのかを明確にすることです。

言い換えれば、

  • 「なぜこの会社で働くべきなのか」
  • 「なぜこの会社へ仕事を依頼すべきなのか」を説明できる状態をつくる

ことです。

これが、企業ブランディングの出発点 になります。

私はこれまで多くの中小企業を見てきましたが、成功している会社ほど自社の強みを理解しています。

  • 地域密着を強みにしている会社もあります。
  • 若手育成を強みにしている会社もあります。
  • 特殊工事に特化している会社もあります。
  • 社員同士のチームワークを強みにしている会社もあります。

規模は関係ありません。大切なのは、自社らしさを理解しているかどうかなのです。

反対に苦戦している会社ほど、「うちは普通だから」と言います。

しかし本当に普通の会社など存在しません。

  • 創業の歴史がある。
  • 地域とのつながりがある。
  • 社員との思い出がある。
  • お客様との信頼関係がある。

その会社だけの物語が必ずあります。

ところが多くの会社は、その価値に自分で気付いていません。

今後の建設業界では、技術力だけで差別化することが難しくなります。もちろん技術力は必要です。

しかし求職者は技術力を見て応募するわけではありません。

お客様も技術力だけで発注するわけではありません。

最後に選ばれる理由になるのは、「どんな会社なのか」という信頼感です。

例えば地域の清掃活動を続けている会社があります。

学校との交流を続けている会社があります。

防災活動へ積極的に参加している会社があります。

一見すると採用とは関係なさそうに見えます。

しかし実際にはこうした活動が地域からの信頼を生み、その信頼が採用や受注へつながっています。

私は企業ブランディングとは広告ではなく、信用の積み重ねだと思っています。

派手なキャッチコピーを作ることではありません。

  • 社員が誇りを持てる会社をつくることです。
  • 地域から応援される会社をつくることです。
  • そして、その姿を正しく発信し続けることです。

これからの建設業界では、人が集まる会社へ仕事が集まります。

人が育つ会社へ仕事が集まります。

地域から信頼される会社へ仕事が集まります。

そしてその流れは今後さらに加速していくでしょう。

だからこそ経営者は、「採用活動をどうするか」ではなく、「どんな会社になりたいか」を真剣に考える必要があります。

10年後を想像してみてください。

若手が育ち、ベテランが技術を継承し、地域から信頼され、社員が家族へ誇れる会社になっている。

その未来を実現できる会社と、そうでない会社の差は、これから数年で大きく広がっていくはずです。

建設業界は決して未来のない業界ではありません。むしろ社会に必要とされ続ける業界です。

だからこそ大切なのは、「仕事があるから大丈夫」と考えるのではなく、「選ばれる会社になるために何をするか」を考えることです。

その積み重ねこそが、人手不足時代を乗り越える最大の経営戦略になるのではないでしょうか。

最後に

建設業界の未来は、本当に暗いのでしょうか。

私はそうは思いません。

確かに人手不足は深刻です。ベテラン職人の高齢化も進み、若手採用に苦戦している会社も少なくありません。資材価格の高騰や働き方改革への対応など、経営者が抱える課題は年々増えています。しかし、それだけを見て「建設業界はもう厳しい」と結論づけてしまうのは少し早いのではないでしょうか。

なぜなら、建設業という仕事そのものが社会から必要とされなくなることはないからです。道路は補修し続けなければなりません。橋も維持管理が必要です。学校や病院、公共施設も建て替えが必要になります。自然災害が発生すれば復旧工事も欠かせません。人が暮らし、地域が存在し続ける限り、建設業の役割がなくなることはないのです。

つまり問題は、仕事がなくなることではありません。これからの時代は、その仕事を誰が担うのかという問題なのです。そして、その答えを握っているのは、実は求人広告でも採用媒体でもありません。私は企業そのものの魅力にあると思っています。

これまでの建設業界は、「良い仕事をしていれば自然と評価される」という時代でした。しかし今は違います。どれだけ技術力が高くても、その価値が伝わらなければ選ばれません。どれだけ社員を大切にしていても、その想いが伝わらなければ応募は増えません。どれだけ地域へ貢献していても、その姿が見えなければ評価されることはないのです。

だからこそ、これからの建設会社に必要なのは企業ブランディングです。

企業ブランディングと聞くと、ロゴを変えることや格好良いホームページを作ることをイメージする方もいるかもしれません。しかし本質はもっとシンプルです。自分たちがどんな会社なのかを伝えること。どんな想いで仕事をしているのかを伝えること。そして社員がどんな誇りを持って働いているのかを伝えることなのです。

若者は会社を探しているようでいて、実は未来を探しています。この会社に入ったらどんな大人になれるのか。この会社にはどんな仲間がいるのか。この会社で働くことでどんな人生が待っているのか。そうした未来が見えたとき、初めて応募という行動につながります。そして親もまた、同じようにその会社の未来を見ています。

私はこれからの建設業界において、本当に強い会社とは規模の大きな会社ではないと思っています。社員数の多い会社でもありません。広告費をたくさん使える会社でもありません。

社員から信頼され、地域から応援され、求職者から選ばれる会社こそが、本当の意味で強い会社になっていくのだと思います。

そのためには、今日から少しずつでも会社の魅力を発信していくことが大切です。

  • 社長の想いを伝える。
  • 社員の声を紹介する。
  • 地域とのつながりを発信する。

決して派手なことをする必要はありません。小さな積み重ねこそが、やがて大きな信頼へと変わっていきます。

10年後を想像してみてください。

若手社員が育ち、ベテラン職人の技術が受け継がれ、地域から信頼される会社になっている。その会社で働く社員たちが、自分の家族へ胸を張って会社の名前を語っている。そんな未来を実現できる会社と、そうでない会社の差は、これからますます大きくなっていくはずです。

建設業界は今、大きな転換点に立っています。しかしそれは危機ではなく、新しい時代への入口なのかもしれません。人手不足だからこそ会社の魅力が問われる時代になりました。人手不足だからこそ、本当に選ばれる会社がはっきり見える時代になりました。そして人手不足だからこそ、企業ブランディングの価値がこれまで以上に高まっているのです。

建設業界の未来は、人手不足によって決まるのではありません。

どれだけ人から選ばれる会社になれるかによって決まります。

社員から選ばれる会社。

求職者から選ばれる会社。

地域から選ばれる会社。

取引先から選ばれる会社。

そんな会社を目指して挑戦を続ける企業こそが、これからの建設業界を支える主役になっていくのではないでしょうか。


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建設業界では今、仕事がないのではなく、 「人が集まらないこと」が最大の経営課題になっています。

しかし、人手不足の原因は求人広告だけではありません。
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